坂田ひさしのサードアルバム

『ガーデン』



前作『青の地平線』の世界を継承しつつさらにパワーアップ!! プロデュースに向山秀人(Honebee Funks)と河口修二(ミスチルのサポートギターリスト)を迎え、 リミックスに下村誠(犬・風は風のことを知らない)を含む歌心溢れるあるアルバムです。

真夜中の台所で育まれた愛
心の森の旅人・坂田ひさしの3年の軌跡がここに集結


ガーデン
坂田ひさし
税込定価¥3,000(税抜価格¥2,857)

  1. いってみたらわかるよlistenhere.gif
  2. イカロスの翼listenhere.gif
  3. ほんの一瞬だけど一人じゃないと感じるときがあるlistenhere.gif
  4. listenhere.gif
  5. ドンファンのベンチlistenhere.gif
  6. 頭の上にはまっ青な空listenhere.gif
  7. 迷子のメールlistenhere.gif
  8. 風は風のことを知らないlistenhere.gif
  9. 今夜地球の上でlistenhere.gif
  10. 花が咲いたのはlistenhere.gif
  11. ガーデンlistenhere.gif

購入方法

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いってみたらわかるよ

          Arranged by Hideto Mukoyama

いってみたらわかるよ
そこがどんなにステキだったかってことが
ひゃくとうりのストーリーに
想いめぐらせたとしても
君はひとりでしかない
想っているだけじゃだめさ

いってみたらわかるよ
あの娘のこと君がどれだけ好きかって
おもいつくかぎりの答えに
想いわずらったとしても
彼女の答えはひとつさ
想っているだけじゃだめさ

頭の中じゃ君が王様ですべてはうまくいく
よく目をあけてみてみろよ一人さびしい君がみえるだろう

俺はいくよさよならさ
いってみたいところがあるんだ
勝つこともある負けるときだってある
それが生きるってことさ
くたくたでボロボロでも
また立ちあがり歩きだせるのさ

頭の中じゃ君が王様ですべてはうまくいく
よく目をあけてみてみろよ一人さびしい君がみえるだろう

頭の中じゃ君が王様ですべてはうまくいく
よく目をあけてみてみろよ一人さびしい君がみえるだろう

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イカロスの翼

          Arranged by Shuji  Kouguchi

遠くばかり見つめ続けて行ってしまいたくなる
こころに恍惚感と不安を抱え
ふわふわとよりどころもない
誰かの叫び声も聞こえない
イカロスの翼じゃもう飛べない

地図には載っていない世界がある
ここは嵐からの隠れ場所
外は激しい雨がふる
窓を打つ風が誘う
世界はガラス越しに拡がっている

ひとりよがりの風は通りすぎる
在りのままの自分の姿が見える
二つの現象にこころは揺れる
ホワイトアウトに迷いこんで
屋上に上れば そこでは世界が見渡せる

遠くばかり見つめ続けて行ってしまいたくなる
こころに恍惚感と不安を抱え
ふわふわとよりどころもない
誰かの叫び声も聞こえない
イカロスの翼じゃもう飛べない

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ほんの一瞬だけど一人じゃないと感じるときがある

         Arranged by Hideto Mukoyama

ほんの一瞬だけど一人じゃないと感じるときがある
誰といてもぼくはぼくのままでぼくを忘れてしまうことはない
そんなぼくが朝になればぼくの服を着て街を歩く
心に浮かんだ言葉をぶつぶつつぶやきながら
だから何処へ行ってもぼくはぼくのままで退屈なまま

ほんの一瞬だけど一人じゃないと感じるときがある
きのう観た映画彼女と見たラブストーリー
それはぼくの願いがかなった素敵な素敵な一日
外は台風気持ちいい風が街を揺らしてる
蒸し暑い夏がすこしすごしやすくなったという訳さ

彼女を家まで送った帰り道信号機はぜんぶ青だった
その日も台風のあとで街はもぬけのからっぽ
まるで何かが導いてくれてるような気がしたんだ
でもだからと言って何かが変わったと言う訳じゃない
ただいつもよりぼくらの愛が深くなったと言うわけさ

何処かの秘密結社がぼくの誘拐の計画を練っている
それはとても愉快な発想じゃないかだってそうだろう
麻薬中毒の患者じゃあるまいし被害妄想もひどすぎるけど
なんのリアリティーもないままチャンスもない
でもそんなに深刻になることはないよだめな自分でも

ほんの一瞬だけど一人じゃないと感じるときがある
大人になっていくつ歳をとっても知らないことでいっぱい
まだ見たことのない景色や言葉や音楽が食卓に並べられる
一人で体験できることなどたかがしれてるというのに
ぼくは知らないまま生きているそれでも生きていける世の中なのだ

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         Remixed by Makoto Simomura

普通の一日が始まる
君の夢はどんな夢なんだろう
ぼくの犬は走りたがっている
今にも鎖をひきちぎりそう
その気持ちに合わせられない貧弱な体
眠れない夜に犬が吠える
何処へ彼を連れて行けというのだ
普通の一日が終りをつげる

待ち続けている一日だ
もう何年も何事もない時が過ぎる
これは奇蹟なんだと占い師の奴がいう
不幸は足元に散らばっていて
上手に歩かなければならない
犬はうろうろ夕暮れを嗅ぎ廻る
音のする方へ耳をそばだてる
待ち続けている一日が終わる

人間的な心の痛みがある
愚かで悲しいくらい小さな存在
今晩は美味しい食事にありつけて
犬は鎖につながれた小屋で眠る
鎖はいとおしく今は幸せなのだ
君の夢はどんな夢なんだろう
遠くのほうで誰かが死んじゃって
やり残した夢は夜の風に吹かれてる

君の夢はどんな夢なんだろう
君の夢はどんな夢なんだろう

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ドンファンのベンチ

         Arranged by Shuji Kouguchi Makoto Simomura

はるかむかしの砂漠のオアシスの
人やロバが行きかうところ
赤や黄色のひふの色

何処へ行くとも誰も知らされぬ
おんぼろ荷馬車にゆられ
相も変わらず人間たちは内輪もめ

曖昧朦朧とした果てしのない草原を
時を超え谷を越え
目覚めのときまで吹きやまぬ

ドンファンのベンチに座る
コーヒーポットは沸騰してる
ウエートレスの少女が微笑む
日だまりの午後
風が気持ち良い

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頭の上にはまっ青な空

         Arranged by Hideto Mukoyama

君が犯した失敗のかずかず
うねうねと廻りくねった道を行く

時間を飛び超えることもできなければ
時間を逆さまに生きることもできない

360°の方向があり頭の上にはまっ青な空

うだうだと言い訳言っても
走りまくって気分が良くても

後悔は君から離れることはない
旨くいけば素敵な出会いもあるものさ

いろんなことがあったこの庭で
赤や黄色がハラハラと舞落ちる

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迷子のメール

         Arranged by Shuji  Kouguchi

迷子になった君のメール
いま何処にいるのやら
季節のように約束してたのに
いつまでたっても届かない

郵便配達のロンは三十歳
きょうも仕事中にもかかわらず
丘の木陰の草の上で
愛しい妻へのラブソング

太平洋を越えていったのか
はたまたタカラマカン砂漠のオアシスか
あっという間に地球を
ぐるりぐるりとひと周り

八番街をうろつく酔っ払いの
ジャックのよろけた路上で
君は宛先を忘れた
人間のような放浪者

君がいま何処にいて
なにをしているのか知らせてくれる
そんなメールは来ないかな
切手に刻まれた消印のような

ぼくは今人気のなくなった
庭のベンチでギターを弾いている
届かなかったメールは
ぼくの新しい唄になりました
ぼくの新しい唄になりました

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風は風のことを知らない

         Remixed by Makoto Simomura

風は風のことを知らない
風は風のことを知らない

七月の光る丘を越え
この街へやってきた

雲の切れ間から風がくれた青
灰色の世界に

さっきまでの雨をたっぷり吸い込んだ
森の植物たち 唄いはじめる

緑の森に 光の雫たち
金色の太陽が宿っている

どしゃぶりだったアスファルトに
色彩がよみがえる

目覚めを知れば 闇が夜明けに
あとかたもなくかわる

透きとおった光ははじけて
空中に放りだされた

太陽と風は誘われて旅だった
虹色の記憶をのこして

緑の森に 光の雫たち
金色の太陽が宿っている

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今夜地球の上で何が起こっている

         Arranged by Hideto Mukoyama

今夜地球の上で何が起こっている
窓のそとを目をこらし見つめている
白いタクシーが通りすぎていく

何もかもわかっているなら生きることもない
今夜地球の上で何が起こっているのかと
怒りや悲しみに眠れない街

今夜君を抱きたいと思ったけど誘えなかった
君はもう眠ってしまいひとりとり残された
ぼくはぼくのままである

ぼくはぼくにちかづきたい
ぼくはぼくにちかづきたい
ぼくはぼくにちかづきたい

手におえない憧れをこの身にまとい
想像の翼をかりて黒い空に飛びたつ
闇に音もなく悲しみに想いをはせる

何もかもわかっているなら生きることもない
今夜地球の上で何が起こっているのかと
生きるためのここに戻るために

ぽくはぼくにちかづきたい
ぼくはぼくにちかづきたい
ぼくはぼくにちかづきたい
ぼくはぼくにちかづきたい
ぼくはぼくにちかづきたい

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花が咲いたのは

         Arranged by Shuji  Kouguchi

花が咲いたのはいつだろう
虹を見たのはどこでだろう
ぼくの思いが君に届いたのはいつだろう
君の生活に彩りが加わり
笑顔がひまわりのようにひらいたよ
明日にほんのすこし太陽がさしはじめた

何かがたりないと君は言っていたね
やさしくしなやかな背中の羽根が
雨に打たれたまま渇いていて 君の
瞳は空を想像することもできないと
暑い暑い夏の夕暮れに
たっぷりの水を君の根っこにあげるよ

ぼくと一緒にいこうよ
ぽくと一緒にいこうよ
君がぼくを信じてくれるなら

いまはぽつんと小さな存在で
心の想いにたどり着けてはいないけれど
この庭をおおいつくすほどの
風にそよぐ緑の羽根におおわれた
ぼくには見えるよそのすがた
こもれびのなかでぼくら楽しい明日の話をするのさ

ぼくと一緒にいこうよ
ぼくと一緒にいこうよ
君がぼくを信じてくれるなら

ぽくと一緒にいこうよ
ぼくと一緒にいこうよ
君がぼくを信じてくれるなら

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ガーデン

         Arranged by Shuji  Kouguchi Makoto Simomura

なんでもない日常にいて君は元気か
15年もいっしょに暮していてぼくらの進化はごくわずかだ
愛を歌った声がだんだん振幅を小さくしていき
ぼくらの目の前にひと筋の時間だけがある

高く飛ぶということは深く沈むということさ
その距離がぼくらの庭で君は落葉をかきあつめる

ぼくは思った君は空気みたいにぼくをつつむ
君がいなけりゃぼくは生きていけない
夢を生きることも
自分の存在を知ることもない
君がいなけりゃ

真夜中の台所でパンをこねる
憧れでいっぱいにふくらんだ君はパンを焼く
そこに君が居てくれるなら
もう少しこのまま走り続けたい
憧れで焼かれたパンはぼくにはほろ苦いけれど

高く飛ぶということは深く沈むということさ
その距離がぼくらの庭で君は落葉をかきあつめる
高く飛ぶということは深く沈むということさ
その距離がぼくらの庭で君は落葉をかきあつめる

日だまりに真白い猫が寝そべっている

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Produced by Hisashi Sakata
Sound Produced by Hideto Mukoyama & Syuji Kouguchi
Directed by Hisashi Sakata & Hisao Ishihara
Recorded & Mixed by Hisao Ishihara
 except‘迷子のメール’Recorded by Kenji Oguchi
Recorded at STUDIO ぶどう畑, kofu (Dec.'97- Jan.'98)
Mastered by Yuka Koizumi
Mastered at Orange,aoyama tokyo

Cover Art by Kazuharu Enami
Cover Photo by Tosiyuki Furuya
Live Photo by Masumi Sakata
Cover Inner Design by Hisashi Sakata

thanks to
Kenji Oguchi, Makoto Simomura, Kazuharu Enami, Natuki Fukasawa
Masashichi Saigusa, Yoshihide Hirose,Kenichi Baba,Hideya Endo
Syuichi Tunoda,Masumi,Yuu,Naoya

Artist Infomation : Harmonic Heart Label
〒400 山梨県甲府市東光寺町1346
Tel 0552-33-3157
Fax 0552-22-0432
e-meil : sakata@kis-net.ne.jp
URL http://www.kis-net.ne.jp/user/sakata/harmo.html

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copyright by Harper'sMill 1996