岩崎けんいちのソロアルバム

『健ちゃんの!?愛をご馳走しまSHOW!』



プロデュースに山川ノリオと河口修二(ミスチル・ゆずのサポートギターリスト)を迎え
製作された岩崎けんいちのソロアルバム、堂々完成。




健ちゃんの!?愛をご馳走しまSHOW!
岩崎けんいち
税込定価¥2,100(税抜価格¥2,000)

                1.ちゅうのlistenhere.gif  
                2.Flistenhere.gif  
                3.ピースlistenhere.gif  
                4.まあちゃんlistenhere.gif  
                5.エクランlistenhere.gif  
                6.かたつむりの唄listenhere.gif  
                7.けんちゃんlistenhere.gif  
                8.ザワザワlistenhere.gif  
                9.いきるうたlistenhere.gif 
              10.悲しきレジスターマンlistenhere.gif   
              11.富士山listenhere.gif 
              12.山川さんlistenhere.gif

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購入方法
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第一印象はカタそうな奴だった。
      山川 ノリオ

岩崎けんいち君は、普段から力んでいるようだった。声は不自然にデカく
体もポッチャリしているし、笑い声は必要以上に大きく、健康優良児の亡霊
にでも、取りつかれているかのようだった。その上、笑っていても、目は
決して笑ってはいなかった。(なんか辛いことでもあったんかなぁ?)と
ボクは心配でした。
    第二印象はアホの小学生だった。

このCDの歌詞カードも岩崎君が文字と絵を書いていると予想されますが、
ボクもデモテープを貰ったときに見つけました。岩崎君の書く文字は、和風
な乙女チック文字で、その横に書いてあった絵はアホの小学生が授業中に
落書きで書いたような絵でした。ホンの少ーしだけなのだがアホな要素が
岩崎君にも見つけられたので、ボクは安心しました。ユーモアがないと、
ボクには魅力ゼロなので....。

そんな真面目な岩崎君と、アホの小学生のように楽しく作りましたのが
このCD。岩崎君のヘタウマギターソロや、彼自身が認める一番の駄作だった
悲しきレジスターマンが、アホ小学生マインドで素晴しい完成度になりました
   真面目に根を詰めて音楽をやるのもええけど、小学校の時の遊びみたいに、
心から楽しむ方法の方が岩崎君には、合うと思うよ。わいには。

レコーディングを終えた山川ノリオは、帰りの電車に乗り遅れた。それで、僕らは夜遅くまで話した。 僕は友部正人の大ファンなので、山川ノリオのプロデュースした友くんの新しいアルバムが、いままで のアルバムとずいぶん違うカラフルな印象を受け気にいっていた、彼のプロデュースの力が、かなり大 きいのではないかと思っている。後日、山川ノリオから電源ケーブルをスタジオに忘れてきたので送っ てくれとメールが届いた。そのメールのなかで僕のアルバムの『青の地平線』が好きだと言ってくれて、 機会があればギターを弾きに行きますと、嬉しいことを言ってくれたのだ。
 ずいぶん前置がながくなってしまったが、今年の一月のハーパーズ・ミルのライヴの後で健ちゃんの 新しいソロアルバムのことを話し合っていた時、突然、僕の中で山川ノリオと健ちゃんが結びついて、 これは面白いことになるんじゃないかと閃いてしまったのだ。すぐ山川ノリオに連絡すると三月だった らスケジュールがあくのでやりましょうと快く引き受けてくれた。それとミスチルのサポートメンバー をしている河口君とピアノのあっちゃんを呼び、レコーディングが始まった。
 ここ数年健ちゃんは東京と山梨でかなりの数のライヴをこなし、昨年の秋から地元のテレビ局の音楽 番組の司会と着実に活動の範囲を拡げつつある。イノセントな彼の思いが叶いつつあるようにみえる。  山川ノリオのプロデュースは、悪く言えば力任せの健ちゃんのやり方にもっと力を抜いた表現をさせ ることにあったと思う。自分なりのやり方でここまできた健ちゃんにしてみたら、始めは戸惑いばかり だったに違いない。何度も何度も歌った。手探りで。これで良いのかと本人は思っているかもしれない、 僕がそうだったように。でも、健ちゃんの笑顔を見たらすべてが密度の濃い楽しい出会いの時だったと 確信するんだ。
 健ちゃんを良く知っている人も、このアルバムで初めて彼を知った人もどんなふうに感じるのだろう。 このレコーディング中の彼の唄に何度か僕は、泣いてしまったことを告白します。 それは胸にぐっと来るんだ。
                   5/15/00 坂田ひさし

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